2013年03月03日

春よ〜!

早いもので、三月になった。一日は恒例の卒業式、390人ほどの生徒が晴れ晴れと巣立って行った。今回は何故か涙もろくなってしまい、卒業生の点呼の時から、少しづつウルウルし始め、父母会のお母さんの挨拶や送辞や答辞も沁みてきた。そして、「仰げば尊し」「蛍の光」のに二大式歌メドレーで頂点に達した。

決して良いことばかりではないけれど、その奮闘の日々が思い出されて無性に愛おしくなってしまうのだ。僕はいつも体育館の後方ど真ん中にいて、壇上を正面から向き合う所で式に臨んでいるのだが、熱い汗が頬を伝ってくるともう仕方がない。出るものはそのままにまかせて、それもまたいいではないかと汗を流し続ける。思えば、この子たちのために泣けることも我々の最後の仕事なのかもしれない。

385826_415522271874200_337709829_n.jpgそして、最後に卒業生が晴れ晴れと行進して退場していく。彼らの最高の笑顔はこの時だ。僕らは赤いカーペットの両脇に並んで拍手をしたり握手をしたり、思い思いのやり方で彼らを送り出す。穏やかな、そしてあたたかい祝福に包まれて全ての生徒が巣立っていく。

今回は自分が高2の担任であるから、来年のことを考えてより感情移入が激しくなってしまったかもしれない。 また、自分の息子の来年のことも考えていたかもしれない。実際、教えた生徒が多い学年で握手をした子たちもとても多かった。高2まで教えていた一貫の子たちも、少し逞しくなった笑顔で答えてくれた。何よりのプレゼントである。

いつもは、この最後の儀式で大体が終わるだが、今回は2年間教えていた3年の或るクラスに呼ばれていったら何と色紙と小さな花束をもらった。このクラスは非常に活発で反応が良く、時には大分厳しくしかり、正座もさせたが、何とこのサプライズで正直驚いた。僕以外にもお世話になった先生たちを呼んで同様に盛り上がっていたが、これが彼らの良いところだとつくづく感じた。そう、彼らは学校生活を自分たちなりに楽しむ術を身に着けていたからだ。誰かに何かをしてもらうのを待つのではなく、自分たちで楽しみながらやってしまう。そんな彼らを本当に誇らしく思った。

学校は昨日から学年末試験に入ったが、ここ暫くは式歌のフレーズが口をついて出たり、彼らの笑顔や握手した手の感触を思い出すだろう。
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2013年02月12日

Trouble with the CURVE

入試の代休の今日は、女房と映画に出かけた。そう、彼女は驚異的なスピードでインフルから回復したのだ。気分転換とそのお祝いを兼ねての映画であった。

644136_407129859380108_954514140_n.jpg主演は82歳になるクリント・イーストウッド、邦題は「幸せの特等席」というから面白い。大リーグの老スカウトがイーストウッドの役所。最初のシーンがトイレで「ショボショボするな」というから苦笑してしまう。老いたスカウトは引退が目前に迫るが、コンピュータを駆使する若手スカウトにはない彼ならではの経験と実際に選手を見抜く眼力を持っている。しかし、先述のように年には勝てない。その目も今や病気で失明の危機にある。そんな時、弁護士になった娘に彼の様子を見てきてくれと、球団の仲間が依頼する。そこから、父と娘のドラマが展開する。

娘役のアンデイ・アダムスが可愛くて聡明で素敵だ。そして、訳あって疎遠になってきた父に本当の理由を知りたいと迫る。そう、彼女は父を恨み自分を責め、見返し見直されるために弁護士になったのだから。でも、彼女ほど野球が好きで父と同様選手を見る目を持っている人間はいなかった。そうなのだ、やっぱり、父と娘は親子なのだから・・。

最後のどんでん返しが秀逸だ。イーストウッドは年老いても渋くてカッコいい。「カーブの打いてない奴」は、やはり、使えそうもないからわーい(嬉しい顔)
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2013年02月09日

まいった〜〜!

65283_405516592874768_876595353_n.jpg3〜4日前から女房が風邪ひきになった。どうも、先週の自分の風邪がうつってしまったようだ。昨夜は咳込んで眠れなかったことや声も出にくくなったこともあり、今日は朝一で駅前の病院へ行ってきたのだが、結果は立派なインフルエンザA型であった。

病院を出て薬局で薬をもらい説明を受け、女房はその場で吸引薬を二つ吸い込んだ。薬剤師さんの話を聞いていると、どうも自分の風邪の症状がやはりインフルだったように思えてきた。「頭痛がする」「喉が痛い」「手足が痺れたりする」「倦怠感」「胸が重くなる」等々、それでいて「熱が出ないこともある」とのこと。体に抵抗力があれば、重い症状にならないそうだが、何だか複雑な思いがしてきた。

自分の中で拮抗相半ばしたインフルの菌は、女房にその進展の場を求めて移動していったかのように思えたからだ。そうなると、やはり自分の所為だということになる。申し訳ない、本当に申し訳ない。

543977_401803156579445_1251625028_n.jpg今年は年明けの高尾山から、休みの度に随分とあちこち一緒に出歩いていた。ひょっとしたら、その疲れが出たかもしれない。そして、休むためにインフルが憑依したということか。今は炬燵で横になっている女房の額の冷えピタシートをしみじみ眺めている。
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2013年02月08日

今宵のツートップ

579583_405130822913345_2084479881_n.jpg方や早咲きの快足ウイング、方や熟成蔵出しのセンターフォワードとでも言おうか。1缶づつ楽しもうと思ったのだが、やはり、想像通りの連続2ゴールと相成った。

さて、早いもので2月を迎え、本格的な入試シーズンに突入している。初旬は中学入試、そして、明後日からはいよいよ高校入試の本番である。今日は3時間で授業は終わり、午後からは入試に備えての諸準備が校内の各所で行われた。かくいう自分も生徒と共に試験会場の1教室の準備で板書をしたり、机に受験番号を貼ったりした。受験番号のシールは生徒に貼ってもらったが、「〇〇君ね」などと言いながら二人一組でシールを貼っていく彼らも、後輩を迎える準備をしているのだという実感があったに違いない。

午後の3時頃には大方の準備が終わった。ふと、外へ出て風に吹かれた。昨日も今日も風が強い。それは、春一番を予感させるし、葉の全くない立木もどこかすっきりと屹立し、力強さを感じさせる。それはまさしく「冬来たりなば、春遠からじ」という思いを体現しているかのようだった。

555994_405069052919522_1823475818_n.jpgそう言えば、今朝の打ち合わせ時に創立者の47回忌に黙祷を捧げた。「苦しめよ、忍べよ、而して立ち上がれ」という言葉が、何故か自然に浮かんできた。少子化だろうが、男子校が敬遠されようが、「性格雄大で真摯な男子の育成を重んずる」建学の精神は永遠だと僕は確信している。そうして、既に28年近くの歳月をこの学校で過ごしてきたのだ。

この船は洋々と航海を続けているとは既に言い難いが、だからと言って結局、僕は僕の出来ることをやるだけだと思っている。




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2013年01月24日

吟行(上野の巻)

64915_393726274053800_188234565_n.jpg本日の高3講座「吟行」上野の巻、生徒の作品を幾つか紹介しよう。

春を待つ 鳩が地面に うずくまる
閑散と 広がる景色 冬模様
ただ一人 考えながら 春を待つ
冬空の 下に響く 子供の声
芸術が 真冬の寒さを 吹き飛ばす
食堂を 転々巡る 俳句旅
重ね合う 色彩(しき)折々の 都作品
雪残る 正岡子規の 野球場
冬の凧揚げ 寒さ忘れて 無邪気な子
地獄の門 生きるも死ぬも 地獄だよ
寒空を 知らずに走る 色帽子
雪残る スズメばかりの 野球場
黒々と 混沌に染まる 死者の門
赤色の 勝者が通る 狭き門
冬耐えて 春に咲かそう 桜の木

251832_393702607389500_331564519_n.jpg今回は山ではないので、少し多めに詠んでもらった。集合は西洋美術館前、ここでロダンの「考える人」と「地獄の門」を見る。続いて正岡子規球場、その後、都美術館を冷やかし、芸大へ移動して学食で昼食をとりながら句作。午後は不忍池から東大へ、三四郎池や安田講堂を見てまたまた学食で句作とまとめの発表会。最後は赤門をくぐって、本郷三丁目駅で解散。

8人のハマ侍は、冬晴れの上野を満喫したのであったわーい(嬉しい顔)
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2013年01月17日

吟行(高尾山の巻)

555270_389799774446450_2034081132_n.jpg屋外で、或いは旅をしながら俳句を詠む、それが吟行である。そして、僕らは教室を飛び出して、雪の降り積もった高尾山へ行った。同行は7名、いずれも屈強にして心優しい若きサムライたち。そう、サムライ・ジャパンならぬサムライ・ヨコハマである。

それでは、今日の高3講座「吟行」での作品を幾つか紹介しよう。

山道の 雪どけ水の 道しるべ
山登り 年明け初の 難所越え
やさしさと 愛にあふれる 高尾山
澄みわたる 山の奥地に ひびく音
雪の下 まだ来ぬ春を まちわびる
白枝に 小さく芽吹く 雪芽かな
砂糖降る ショートケーキと 小枝チョコ

 今日は雪の後のウイークデーで、本当に静かな高尾山だった。登山道では年輩の皆さんに挨拶をされたり、 励まされたりして、「山の好きな人は、やさしい人が多いね」などと生徒が話すのをくすぐったく聞いていた。運動靴では若干不安な面もあったが、見事に順調に乗り切った。大したものである。

静かな雪の道を経て山頂に至った今日のことを、彼らがどこかで思い出し、心の支えにしてくれたら有難い。自分にとっては、年明け最高の授業になった。

207797_389800447779716_305599544_n.jpg次回の「吟行」は、上野exclamation×2 乞う、ご期待わーい(嬉しい顔)
posted by sotoyan at 20:24| Comment(4) | 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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