2010年09月26日

浅川地下壕と「かたらいの道」


resize0694.jpgこの連休は、なかなか収穫があった。一つは、かねてから懸案だった浅川の地下壕を見学したこと、もう一つは京王高尾山口から「かたらいの道」をJR高尾駅まで辿ったことであった。共に地味だが、地元の大切な史跡と小径である。

浅川地下壕とは、太平洋戦争末期に陸軍が本土防衛作戦の一環として高尾駅(旧浅川駅)一帯の里山に掘らせた地下壕である。名目上は中島飛行機地下工場だが、目的は大本営の移転候補であり、後にそれが長野の松代へ移ったのである。位置的には京王線が走る高尾第1トンネルから第2トンネルまでの間で、金比羅山と初沢山の山腹に掘られている。今回見学したのは、その中でも一番大規模な第2トンネル付近の地下壕で、その総延長は約5kmになる。案内役は都立翔陽高校の中田先生である。彼は93年にフィールドワーク・クラブの生徒と共にこの地下壕を調査、碁盤の目のように掘削された地下壕の全容を明らかにしている。現在は月1回このような見学会を催しながら、戦争史跡として整備伝承を目指している。
浅川地下壕の保存を進める会


resize0690.jpgこの日の見学者は約20名。地下壕内へはヘルメットと懐中電灯持参で入り、中田先生の解説付きで壕内を巡ったが、この地下壕が数千人もの朝鮮の方の過酷な労働によって掘られたことを考えると、何とも痛ましい気がしてならなかった。一昨年の夏に長野の松代大本営も見学したが、大本営の整備を進めるために沖縄での本土戦を長引かせたという事実に怒りを覚えたのと同様だった。

京王線の高尾駅のホームから、いつも見えている黄金に輝く不思議な建造物。これこそが、「みころも霊堂」といって、産業殉職者の霊を祀る建物であった。言ってみれば、地下壕建設に関わる多くの殉職者の霊堂である。この建物の謎も解けて、昨日は何だか実にすっきりとした心持であった。


resize0692.jpg今日、高尾山口から辿ってきた「かたらいの道」も、昨日話に聞いていた金比羅山を経て高尾駅に続いていた。金比羅神社にお参りし、高尾駅前の浅川小学校の運動会の様子も耳にしながら、地元の歴史を歩いているのだなと感じた。秋の良い散策になった。

posted by sotoyan at 19:53| Comment(3) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

訃報(マークさんのこと)

偉大なバンブー(尺八)奏者であり、幾度もの闘病生活に打ち克ちながら最期までステージに立ってきた男、井上真愛久(マーク)さんが亡くなった。秋分の日のことである。彼は、僕の勤務する学園の卒業生であり、奥様は職場の同僚である。彼女の胸の内を察するに余りあるが、どうか安らかにとご冥福を祈るばかりである。

残念ながら、僕はマークさんのバンブーを生で聴いたことがない。今となっては、この夏の最期のステージを聴き逃したことが悔やんでも悔やみきれない。あの日、昼間は横浜スタジアムで野球の応援に行き、夜はマークさんのライブに駆けつける予定であった。しかし、炎天下での応援で疲弊し、仲間との一杯も加わって、夜の部までのエネルギーが無くなってしまったのだ。

しかし、マークさんの想い出が一つだけある。それは文化祭での一場面である。体育館の客席にいた僕は、ステージへ投げかける2階席の現役メンバーのやや野卑な声援が気になっていた。その時、右後方に座っていた男性が、こんな風に言ったのだ。「なに、あの下品な子たちは!」その男性こそが実はマークさんであった。彼は自分の後輩達へキツイ一言を投げつけ、諫めていたのだ。

そんなマークさんが、職場の同僚と結婚された時は驚いた。そして、その彼女がより美しく素敵な女性に変貌していく様にも。愛の力は偉大であり、音楽の力もまた偉大であったに違いない。

格好良くてお洒落で、でもどこか寂しげで愛すべき男。それは、何故かこのYOKOKOの男達に共通するキーワードであるように思える。「性格雄大で真摯な男子の育成」が建学の精神だが、その見事なお手本の一人がマークさんに違いない。

今は亡き学園の創立者になりかわって一言、マークさんに「良く頑張ったね」と言ってあげたい。合掌!
posted by sotoyan at 00:18| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月25日

彼岸花


100924_1319~0002.jpg季節は、あっという間に秋を通り越していくようだ。雨のせいもあったが一気に涼しくなり、昨夜は薄手のフリースを着て、ちょうど良かった。

さて、御覧の写真は、職場の正門脇に顔を出した彼岸花である。又の名を、マンジュシャゲとも言う。かつて、山口百恵が歌った時には「マンジュシャカ〜♪」であったが、これは、公衆の面前で「ゲ〜♪」と歌うわけにはいかなかったという事情だろうと勝手に想像している。

秋といえば、文化の秋。先日の屋久島を意外に早くフォトブックにまとめることができた。どうやら、南国の島の風情がしっくり来たらしい。下記のアドレスで3年間公開されるそうだ。真に拙いものではあるが、話の種に御覧頂ければ幸いである。

マイ・ブック屋久島
posted by sotoyan at 11:40| Comment(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月23日

修学旅行


100923_0946~0001.jpg今日は雨、心静かに静養しよう。しかし、雨雲の上では、雷がゴロゴロと勇ましい。どうやら、季節も変わっていくのだろう。そう、今日は秋分の日なのだ。

さて、来週から息子が京都&奈良へ2泊3日の修学旅行に行く。旅の栞を見せてもらったが、なかなかこれが渋いexclamation×2わーい(嬉しい顔)思わず、パパも行きたくなってしまうほどの舞妓さんがちょいと訳ありな微笑を浮かべている。これを描いてくれた子は、なかなかセンスがよろしいexclamation×2

ページを繰ると、テーマは「京奈良(今日なら)できるexclamation×2自主自律exclamation×2!」ということで、これまたなるほどと深く感動した。中学時代って、本当に何事にも一生懸命やってるいるのだなあと・・。それに比べると、この我が身の如何に風来坊であることかexclamation×2漂泊の魂などと言いながら、けっこういい加減になっているのではないかなどと反省したりする。


100923_0947~0001.jpg何でも、初めて全行程を私服で過ごすことになったとか。加えて、出発の東京駅までの行動や京都での自由行動等それぞれが班行動で、テーマの実践を追及しているのは素晴らしい。どうか、楽しい旅になって欲しい。

そんな息子が最近凝っているのが、このプラバルーンだ。屋久島から帰ってきたら、天井から何かぶらさがっている。よくよく見ると、虹色に輝くバルーンであった。思い出すと、自分も子供の頃にやった記憶がある。セメダインのようなものをニチャニチャとストローの先へつけて膨らませると出来る、アレだったexclamation×2

「教室でもやってる子がいるんだけど、なんて名前だっけexclamation&question」そんな言葉を確か聞いていた。どうやら、その答えを自分で見つけて、この悪戯exclamation&questionになったようだ。


100922_2258~0001.jpg息子が居ない間は女房と2人、また会話の少ない静かな日々(苦笑)になるなとふと思った。まあ、それもいいではないか、「沈黙は金なり」と言うのだから・・わーい(嬉しい顔)
posted by sotoyan at 10:34| Comment(3) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月20日

屋久島紀行


500x500-49152CAV1CKZD.jpgこの連休を利用して、私学の仲間と屋久島へ行って来た。実は、初めてのことだった。

メインは昨日の縄文杉だったが、往復10時間かけた甲斐はある素晴らしいものだった。また、この日は連休の中日とあって900名近くが入山、若くて元気な山ガールと山ボーイであふれていたのには、けっこう衝撃を受けたexclamation×2なるほど、世界遺産とはこういうものかと、妙な感心の仕方をしてしまった。

しかし、トロッコ道はともかく、縄文杉を始め巨木が棲んでいる大株歩道(登山道)は傷まないかとやや危惧も覚えるのだった。実際、翁杉が倒れており、まあ寿命といえばそれまでだが、入山者が増えれば増えるほど、こうした事例が増えるのではないかと思うのは僕だけではないだろう。「世界遺産にしなければ良かった」などということがないようにしたいものである。

初日は弥生杉のある白谷雲水(しらたにうんすい)峡を散策、今日は大川(おおこ)の滝やトローキーの滝、平内(ひらうち)海中温泉や中間(なかま)の大ガジュマルの木などを巡ったが、水と光と緑に満ち溢れ、加えてきらめくモッチョム岳の岩峰など、圧倒的な自然の持つ豊かさに深い感動を覚えた。


100920_0915~0001.jpg帰路は鹿児島へ渡ってから、鹿児島中央駅に近い「維新ふるさと館」も見学。西郷どんと誕生日が同じだということが判明し、妙に親近感を覚えたりした。

結局、洋上アルプス宮の浦岳登山は次回のお楽しみとしながらも、意外と近くに感じた屋久島だったわーい(嬉しい顔)
posted by sotoyan at 22:28| Comment(4) | 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月12日

電源が入らない!

夏の欧州遠征の帰りにザックを紛失した件は以前に記したが、その後、保険が適用されてお金が少し出た。それで、カメラやレンズを買い戻すことが出来た。カメラは思い切ってX4にしたが、そのX4に突如、異常発生exclamation×2ふらふら何と、電源が入らないのだ。


100911_1059~0001.jpgさて、昨日はまた暑さがぶり返したが、中央線沿いの百蔵(ももくら)山から扇山を縦走した。扇山へは幾度か行っていたが、百蔵山からの道が気になっていたからだ。でも、これが良くなかったかもしれない。稜線に出るまでの暑さとしたたる汗の影響でか、百蔵山の途中でX4の電源が入らなくなってしまったのだ。電池をいったん出してセットし直したりもしたが、やはり状態は変わらない。仕方なく、山頂写真は携帯のカメラで撮るしかなかった。

その後、首から提げていても仕方がないのでザックにしまい、下山した君恋温泉でまた試したが変化なし。帰宅してから乾燥ボックスに入れたがやはり変化なしであった。一体、どうなっているのかexclamation&questionまだ、購入後間もないのでややイラッと来た。それで、今朝は速攻で引き取りサービスを頼んでしまった。


resize0611.jpgそれにしても、昨日は暑かったexclamation×2汗が3Lは出たのではないだろうか。水は1.5L持参し、登山口の前でポカリも500ml1本追加したが、ほぼ無くなってしまった。君恋温泉で汗を流した後、一気にスーパードライ350mlを2缶空けたが、まるで水のように喉元を通り過ぎていった。今は亡き、広島ミツオ隊長が良く言っていた言葉を懐かしく思い出した。

「細胞が、入れ替わるぞ〜exclamation×2

posted by sotoyan at 09:27| Comment(5) | トラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

音楽2題


100910_2318~0001.jpgやっと、今週も終わったかという感じだ。涼しくなったのはいいが、かえって夏の疲れが出てきたようだ。まあ、そんな時は心癒す音楽を聴くことにしよう。

ここで紹介するCD2枚は、実は先月下旬の北海道・道東の旅で手に入れたものだ。1枚は「交響詩〜NEMURO〜海明けのとき」、もう1枚は「大きな愛〜Amazing Love〜Gifts」である。前者は根室駅の売店で売っていたもので、製作は2004年8月31日根室観光協会となっている。スケールの大きい素晴らしい曲で、まさに目前に大海原が開けてくるかのようだ。演奏は根室フィルハーモニー・オーケストラで、美しい女性のコーラスが入っている方がお気に入りだ。


resize0280.jpgまた、後者は釧路の街中、居酒屋の前で歌っていたグループ「Gifts」のアルバムである。初日に泊まったラビスタ釧路から夕食に出向き、寿司屋とラーメン屋をはしごして出てきたら、何だかサラリーマン4人組が歌っている場面に遭遇!最初は、なかなか洒落た酔っぱらいだなと思ったが、そうではなかった。しかも周囲にはチラホラと若干のギャラリーも出来ていて、つい僕も足を止めて聴き入ってしまったのだった。彼らは仕事の合間に世界で演奏活動をしているゴスペルグループで、なんと2009年度全国ゴスペルコンテストで第1位になっているというから驚く。CDは、このグループの私設応援団のようなおばちゃんから求めた。ひょっとしたら、メンバーのご母堂かとも思ったが、そんなことはないだろう。


resize0281.jpg山や旅の後に、ふと音楽を求めることがある。ましてや、地域限定のようなCDが手に入ると、これはこれで大変愉快で嬉しい。鹿やタンチョウ、熊やキツネにも出会ったが、こういう音楽にも出会ったことは、ちょっとした財産になった。

posted by sotoyan at 23:58| Comment(4) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

初サンマ!


100906_1259~0001.jpg今日のお昼は、これこれこれだよ〜〜exclamation×2(雪国もやしさん風)

午前中に授業を片付けて、昼は外でランチ。今日のランチは何と新サンマexclamation×2日替わりランチが魚の時は別のものを頼むことが多いが、今日は素直にサンマが食べたくなった。

暫しして出てきたサンマは、いい焦げ目がついて実に旨そうexclamation×2背中のほうからきちんと食べ始める。大根おろしにかぼすもついて、卵焼きも1片ついているのが愛敬だ。そして、コロッケもおまけについている。最近、食生活に気を使い始めた身にもなかなかのボリュームだ。

さて、味の方は敢えて言うまでもない。サンマを食べただけで、茶碗のご飯がなくなってしまい、コロッケ用にお代わりをする羽目になってしまった。まあ、授業が終わっているので、眠たくなっても大丈夫だろうと自分に言い聞かせたりする。


100906_1300~0001.jpgさあ、まだまだ午後の昼下がり。もう一頑張りしようexclamation×2わーい(嬉しい顔)

ps、それにしても、昨日のイモト&モンブランexclamation×2良く頑張って登ったものだと感心した。普通のガイドなら絶対あんな無理はさせないが、TV番組の「登頂プロジェクト」では仕方あるまい。僕の登ったルートとは違って、エギューユ・ド・ミデイまでロープウェイで一気に上がり、残りの1000mを行く最短ルートにしても、タキュールにモン・モーデイーを越えていくモンブラン三山縦走ルートは容易ではない。次回に登るとしたら、間違いなくこれで挑戦しようと、イモトを見ながら引き込まれてしまった。
posted by sotoyan at 14:50| Comment(7) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

まだまだ、夏い!


100902_1343~0001.jpg昨日から、2学期がスタートexclamation×2今朝は早速「おはようおじさん(登校指導)」を務めたが、8時半の段階で既に陽射しは強烈で、実にホットな朝のお勤めとなった。また、授業の方もいきなり4発で、7時間目まであるというのだから、のっけから「やってくれるじゃないかいexclamation×2」という感じだった。

さて、そうは言っても今日あたりは、やることは決まっている。それは、この夏の「ふりかえり」という奴である。「この夏の成果」、それを聞くためには先ず自分の成果を話さなければならない。そこで、某アルパインツアー社が作成したモンブラン俯瞰図とグーテ小屋からの登頂ルート図を両面印刷して配り、モンブランの報告を担当の3クラスでさり気なくさせてもらった。

「50歳を期に、何かチャレンジしようと思った」というあたりから話し、同行のメンバーが意外にシルバーでプレッシャーがかかったことや、事前の足馴らしで高度順化をし、3日がかりで余裕を持って登れば登頂は必ずしも困難ではないというようなことを話した。また、野球の決勝で負けたことが残念で、是非ともモンブランの山頂で校旗を掲げたかったこと、しかし、その校旗が帰路のアムステルダム空港でザック毎盗難にあってしまったことも。だから、土産もないということも・・。

「また、いくつかのお土産でジャンケン大会やろうと思ってたんじゃないんですか」等と実に鋭い意見もあり、「良く分かったなあ」とおどけたりした。「じゃあ、うちの校旗がどこかの店先に吊されてるってことですか」等とも言われ、「う〜ん、そうだなあ。まあ、それも一興じゃないか」等と話は適度に続いていくのだった。


100902_1348~0002.jpg唯、そうやって自分自身がふりかえりながら、やはり、ヨーロッパ・アルプスの「てっぺん」に立てたことは素晴らしいことだったとあらためて感じていた。それは、山頂アタックにしぼって作成したフォトブックを見る生徒の目が何時になく輝いているように見えたからだ。いくつかの写真には短いコメントもつけたのだが、その中に「うれしくて、仕方がない」というものがあったが、それはまさしくその時の自分の正直な気持ちだったのだ。

オーロラもいいけど、モンブランは一味も二味も違ったなと、さすらいのお気楽岳人は呟くのだった。
posted by sotoyan at 00:00| Comment(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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